ゲーム開発メモ:ストーリー3 ~プロット・大事件~

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こんにちは、うぞぞです。

初めての方はこちら

 

前回に引き続き、今回もテーマはプロットについてです。




 

前回、プロットから作る作業の流れを説明しました。

以下のような流れです。

 

大事件を箇条書きで書きだす(プロローグ、ターニングポイント、エンディングなど)

小事件を箇条書きで書きだす(大事件と大事件の間に挟まる話)

大事件と小事件の各種あらすじを書く

あらすじに沿ってストーリーを書く

 

とはいえ、大事件と小事件って何だ?

と思うかもしれません。

 

早速、この流れでどうやって書いていけば良いのか、

見てみましょう。

 

今回は大事件の部分について説明します。




 

大事件を書く

大事件とは何かというと、プロローグ、ターニングポイント、エンディングなどです。

所謂、状況が大きく動く話です。

 

状況が大きく変わるとはどういう事かというと、目的や行動原理が大きく変わる事です。

いわゆるターニングポイントです。

 

・ヒロインがさらわれた
今まで田舎で平和に暮らしていた

ヒロインを助けるために旅立つ

・師匠が死んでしまった
今まで師匠に頼り切りだった

これからは自分で意思決定を行う

・ボスAを倒したら更に強いボスBが現れた
ボスAを倒すために旅をしてきた

ボスBを倒すために旅をする

 

プロローグやエンディングは、プレイヤーの状態が大きく変わるので入っています。

ゲームを始める、ゲームが終わったというのはプレイヤーにとっては大事件なのです。

 

そんな大事件を箇条書きにしてまとめていきましょう!

 

とはいえ、突然メモ帳に箇条書きするのも大変ですよね。

なので、目安になりそうな手法をお伝えします。




 

手法1:起承転結

みんな大好き起承転結!

簡単に言うと4コマ漫画みたいな書き方です。

 

まず、起承転結がそれぞれ何を表しているか見てみましょう。

 

起:
プロローグ。
現状や主人公や世界の状態、目的の説明を行う。

承:
事件発生と道中。
ある事件が発生し、解決に向けて動く。

転:
転換期。
追っていた事件が解決する。

結:
エンディング。
物語が終わり、これ以上の進展が無い状態。

 

基本的にはこの4つに、それぞれ大事件を割り当てます。

【例】
起:さらわれたヒロインを助けに魔王城へ旅立つ
承:魔王城に向かう道中で弓使いをパーティに加える
転:魔王城で魔王を倒す
結:ヒロインを助けてハッピーエンド

 

これくらいシンプルに終わればいいですけど、

もっと書きたい事ありますよね。

 

そういう場合は、承と転を繰り返し使いましょう

起承転承転結という感じにしても良いです。

 

先程の例に追加して見てみましょう。

【例】
起:さらわれたヒロインを助けに魔王城へ旅立つ
承:魔王城に向かう道中で弓使いをパーティに加える
転:闇の洞窟にいる中ボスを倒し魔王城の場所を聞く
承:魔王城に向かう道中で魔法使いをパーティに加える
転:魔王城で魔王を倒す
結:ヒロインを助けてハッピーエンド




 

手法2:三幕構成

起承転結で書く方法は、自由度が高いです。

承と転をいくらでも挟めます。

 

逆に、三幕構成は大枠が既に決まっている方法です。

ここでは三幕構成の内容と手法を簡潔に説明します。

 

検索すれば詳しく教えてくれるサイトが数多くあるので、

詳しく知りたい方は自分に合ったサイトを探してみて下さいね。

 

三幕構成というのは、文字通り三幕で構成するストーリーです。

「一幕」「二幕」「三幕」に大きく分かれ、長さは1:2:1です。

二幕が長いんですね。

 

一幕

一幕は、プロローグ的立ち位置です。
事件は起こりますが、あくまで日常の延長線上の事件です。
所謂「頑張れば解決できる」事件。

 

プロローグ
世界観や主人公の説明など、説明的な話をします。
何か事件が起きて日常に変化が生じます。
【例】ヒロインがさらわれたので助けに行く。

 

第1ターニングポイント
プロローグで起きた事件がひとまず解決します。
しかし、新たな事件が発生します。
【例】ヒロインを助けたが、形見のペンダントが盗まれたまま

 

二幕

二幕は、一幕と三幕に比べて長いのが特徴です。
一幕で事件に関わった事で、更に深い事件に巻き込まれていきます。
二幕の最後では「自分だけではどうしよもない」事件にぶち当たります。

 

ひと時の平和
第1ターニングポイントという大きな波を乗り越えた事で、
新たな事件を追いつつも達成感と久々の日常を享受します。
一時的な平和の時です。

 

ミッドポイント
丁度、ストーリーの折り返し地点です。
ミステリーでいうと、ここから解決編に入ります。
今までの謎や、ラスボスの正体などが徐々に明らかになっていきます。

 

第2ターニングポイント
第1ターニングポイントで発生した事件が解決します。
しかし、更に新たな事件が発生します。
この事件は、一見しただけでは解決不能なため絶望が立ち込めます。

 

三幕

三幕は、最後の幕です。
第2ターニングポイントで絶望の底まで落ちました。
そのため、三幕ではエンディングに向けてとにかく突っ走ります。

 

絶望の中の希望
絶望する者、希望を探すもの。
対立や協力を経て、少しずつ希望を探します。
第2ターニングポイント以上の絶望など、存在しないのです。

 

エンディング
希望を見つけ、ラスボスを倒します。
それがハッピーエンドか、そうでないかはストーリー次第でしょう。
しかし、このストーリーは無事に終わったのです。

 

三幕構成は型が決まっているので、書きやすい人は書きやすいです。

一般的に言う「面白いストーリー」はこの型であると言われるほどです。

 

しかし、ゲームのストーリーは単純なストーリーだけではありません。

 

自分のストーリーに合う型を探してみましょう。

 

次回は小事件について説明します。

 

まとめ

大事件の書き方を知ろう

 




ご感想・ご要望等ありましたら、お気軽にどうぞ!